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3年くらい前に買った文庫本。伊藤計劃「屍者の帝国」を読んだぞ!作者はスゲェ人だったのね・・・ [本とかマンガとか]

会社員時代は出張のとき、空港の売店で適当な文庫本をタイトルだけみて買うのが楽しみだった。
こういうのなんていうの?表紙買い?まぁなんでもいいけど。

最初は機内でPSPしてたりしたんだけど、どうも疲れる。
いい大人が飛行機の中でゲームしてるのもなんだけど俺は気にしないようにしていた。
(実はちょっとだけ恥ずかしかった)
でも機内でゲームすると疲れるんだよね。

そんで本を読むことに戻っていったんだけど、多いときは月1くらいで出張があった。

そのたびに文庫本を買っていたんだけど、基本的に空港の売店に置いてあるような奴は話題作だったり新作だったりするんだけど意外とと外しちゃうw
(だいたい帯のアオリがすごいヤツは外す確率高いw)

中には帯の壮大なアオリに期待しまくって読んだらマジ大したことないってやつもあったけど、それは期待しすぎの俺が悪い。

そんななかで3年ほど前に買って半分ほど読んで止まっていた作品を最初から読み直してみた。

伊藤計劃×円城塔の合作「屍者の帝国」。
(いとうけいかく×えんじょうとう ししゃのていこく)
IMG_2185.JPG

読み終わって色々ネットで検索してたら作者は凄く才能がある人だったらしい。(なんかアニメ化されたらしく、通常の表紙にアニメ用の表紙が重なっていた)

「3回生まれ変わってもこんなにすごいものは書けない」。宮部みゆきがその才能に嫉妬したとかしないとか。(デビュー作の虐殺器官についてのコメントらしい)

わずか数作品を発表して亡くなってしまった作者。

そんで今回おれが読んだ「屍者の帝国」は亡くなった伊藤計劃から円城塔が引き継いで書き上げた合作。

もはやそれじゃあ円城氏の作品だよなと思いつつ。

ただ残されていた数十枚の試し書き、企画用プロット、集め始めた資料を元に円城塔が引き継いだとのことだから、この物語のストーリーや世界観は伊藤計劃のものだとすると、改めてオリジナルで読んでみたかったと思う。

舞台は19世紀末のロンドンから始まる、どうやらみんな大好きなスチームパンクな世界観バリバリ。

ネタバレレビューはネットに転がっているから割愛。
そんなことより物語の圧倒的なボリューム感。実在の著名人を登場させグイグイ歴史を捻じ曲げちゃう。このやり方が伊藤計劃のものなのか、円城塔の作風なのかはわからないけど。

思わずニヤリとしてしまう登場人物から、原典がわからない登場人物など多数で読み手の知識によるところもあるんだけど。
あえて説明不足の部分も多くあるように感じる。
もしかしたら読んでも全く意味がわからない人もいるのかなぁなんて感じながら読んでいた。


今回の「屍者の帝国」はどちらかと言えば円城作品だと思うから置いといて、この世界観を構築できる
伊藤計劃という人に改めて興味を持った。絶対面白い作品書いてるでしょ!

もう亡くなった方なので新しい作品は出てこないけれど、多くの作家がその才能に嫉妬したというデビュー作から読んでみたい、そう思わせる作品だった。

※ちなみに劇場用アニメは見ていないけど、このボリュームを映画の時間枠で再現できるわけはないのであまり興味がない。しかしアマゾンビデオにありそうw見るかもw
連ドラでやってシーズン10くらいまでかかるんじゃないかというボリューム感だな。
(個人的感想)



良い作家さんを見つけたと思ったらもう亡くなっていて新作が読めないというのはホント悲しいよね・・・
ちなみに3年間放置していた理由はボリューム感に負けて読みつかれてしまったからw



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